障害者支援施設つかわきについて

令和4年度 運営方針

1.施設内外の研修を計画的に実施し、支援員の資質の向上に努める。
2.日中活動については、新規の創作活動の導入や作業の見直し等を視野に入れた検討を行い、活動の充実を図る。また、パン工房と陶芸品の販路拡大、イベント参加などを通して、地域との交流にも重点を置いた活動に努める。
3.行事計画については、利用者それぞれが個々に適合し、段階を踏まえ、無理なく楽しめる計画で実施する。キャンプ等の少人数グループでの行動を計画し、また、地域参加型のイベントの拡大にも重点を置く。
4.行政・地域福祉関連事業所・養護学校等との連携を深め、「地域における公益的な取組」を視野に入れた地域福祉の増進に寄与する。
5.災害や感染症等に対して迅速に対処し、安心安全を確保できるようリスクマネージメントを強化する。

令和4年度 提供サービスの概要

Ⅰ 施設入所支援事業と生活介護事業

事業所に入所されている方々に主として夜間において、入浴・排泄及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言、その他必要な日常生活上の支援を行うとともに、日中においては生活介護を行う。

1.健康管理
定期的な健康診断の実施による早期対応、感染症予防の徹底、発症時の適切な対応、入院時のフォローや家族との連携を継続し、安心して生活できる環境を維持する。毎月1回「医務便り」を家族に送付し、健康状態・受診状況等を報告する。

2.日中活動(生活介護) 利用者の自立支援や余暇活動の充実のために利用者の心身の特性、年齢、ニーズに合った支援を提供する。

(1)主な日中活動のメニュー
ア 作業活動・創作活動
イ クラブ活動
ウ 美化・環境整備作業
エ 行事等(花見・クリスマス会等)

(2)活動の内容
ア さくらんぼ班の主たる活動の内容は、自閉症利用者3名を含む繊細な作業を得意とする利用者を対象に、パンの袋にシールを切り袋に貼る作業やビーズ製作を行い、販売に向けての準備を行う。
イ たいよう班の主たる活動の内容は、稼働年齢層の利用者を対象に日常生活上の支援や創作的活動等を行うとともに、企業との契約栽培による焼酎の原料となる甘藷の生産をはじめ野菜等の計画的な生産販売活動を支援を行う。
ウ こすもす班の主たる活動の内容は、稼働年齢層の利用者を対象に、日常生活上の支援や創作的活動等の支援を行うとともにパンの製造・販売(移動販売車による出店や地域イベントでの出店)を通して地域とのふれあいや社会参加を行う。
エ ひまわり班の主たる活動の内容は、自閉症利用者を中心に日常生活上の支援を行うとともに精神の安定と健康を維持するための機能訓練や創作的活動等の支援を行い、健康で豊かな楽しい生活が送れるよう支援を行う。
オ なでしこ班の主たる活動の内容は、高齢や病弱等により体力の減退している利用者を対象として日常生活上の支援をはじめ創作的活動等の支援や身体機能維持向上を図るリハビリテーション活動を行うとともに、認知症予防のための学習支援等健康で豊かな楽しい生活が送れるよう支援を行う。
カ 陶芸班の主たる活動内容は、稼働年齢層の利用者を対象に、日常生活上の支援や創作的活動等の支援を行うとともに陶芸や陶芸品の製作・販売を通して地域とのふれあいや社会参加を行う。
キ クラブ活動においては利用者の趣味やニーズ、時期にあった内容とし、ドライブ・書道・ウォーキング・DVD鑑賞等に分かれて実施する。
ク ものづくり体験教室は、作業活動やクラブ活動とは違った様々なものづくりや体験を通して利用者に新たな楽しみやふれあいを提供する。派遣元は霧島市教育委員会生涯学習課生涯学習ボランティアバンクで、週1回程度「生け花」「花器づくり」等幅広いメニューがあります。

(2) 夜間・余暇活動支援等の充実
ア 夜間支援においては、利用者が心身ともに安心して睡眠が確保できるように、寝具等の備品の定期的点検整備や朝夕の健康観察、定時における排尿等の促しなどの支援を行うこととする。

イ 余暇活動支援においては、学園生活における利用者の生活を快適に楽しく過ごすためには、土曜・日曜日等の余暇時間を有効に活用した過ごし方を行う必要がある。
そのため、利用者の個々の趣味やニーズに応じた取り組みに努め、利用者グループによる外出支援やボランティアを活用した絵画や書道教室等創作的活動等の支援を行うこととする。

ウ 外出支援においては、利用者が最も好きな生活の過ごし方のひとつであり、買い物や温泉利用など利用者の好みにより、計画的に実施し支援を行うこととする。

エ クラブ活動については、利用者の趣味やニーズに合った種目を取り入れて、気軽に取り組めて長続きする活動を支援を行うこととする。

Ⅱ 生活環境の整備等

当学園の入所施設は、開設当初から30年余を経過しており、平成22年度において施設内の入所者居室の全面改修・風呂場やトイレの一部改修等の改善を行ったところである。
しかしながら、施設内のあらゆる箇所に老朽化は進行しており、今後とも、トイレや水回り等の改修を含めた施設設備の環境改善に努めることとする。

Ⅲ 社会・地域における福祉の発展・充実

利用者の日常生活は、地域の人々とともに創生していくものであり、塚脇地域住民との交流をはじめ、地域に開かれた施設づくりに取り組むこととする。

1 地域との交流 地域住民との交流の場として、春の花見交流会や塚脇小学校合同運動会への参加、塚脇地区敬老会への参加や単身高齢者世帯の定期的な見守り訪問、また塚脇小学校との陶芸教室交流会の開催や地域の清掃など、地域住民との交流を積極的に進めこととする。

2 ボランティアの受け入れと活用 利用者の趣味や余暇時間を活用した取り組みとして、地域ボランティア等の受け入れによる趣味の教室や、スポーツレクリェーション等を含めた取り組みを進めることとする。

3 地域の諸機関・団体との連携 施設と利用者への理解を深めるために、地域の障害者団体や老人クラブ等の行事への参加や地域ボランティア活動グループへの参加など、地域との積極的な交流・連携に努めることとする。

Ⅳ 職員の教育・研修の計画的・継続的実施

施設の運営は施設で働く職員で支えられているものであり、職員の質は施設の財産である。
そのために、施設内や施設外等あらゆる機会をとらえて、職員の研修等の充実に努めることとする。

1 施設内研修
毎月開催している職員会議やスタッフ会議等において、職員の意識の高揚や質の向上を図るための研修を実施することとする。

2 施設外研修
県知的障害者福祉協会が開催する各種研修会への参加や、九州地区や全国における職員研修会等に積極的に参加し、職員の質の向上を図ることとする。

障害者支援施設 つかわき
鹿児島県霧島市国分上之段2287-1 Tel:0995-48-2776
engo-tukawaki-jim@flute.ocn.ne.jp